みなさん「ベジート」って聞いたことありますか?
ベジートとは野菜をペースト状に加工し乾燥させた新たなシート食材のことです。
長崎県北西部の港町、平戸市にある食品製造業「アイル」が開発されました。
株式会社アイルは社員6人のベンチャー企業です。
社長の早田さんが3年前にこの「野菜シート」の開発に成功しました。
今までみたことのなかったこの野菜シート。どんな理由で開発されたのかというと、大きさや形が揃っていない野菜はスーパーでは買い取ってもらえず畑に捨て置いてしまう現状がありました。例えば買い取ってもらえないふぞろいのにんじんなどを買い取ってもらえるだけで農家は1ヶ月約2万円もの収入を得ることができます。農業は非常に収益率が悪い産業なので、捨てられてた野菜を購入してもらえることで、農家は大助かりです。この方法、お互いにメリットがあり非常に素晴らしいことですよね。
この野菜シートは野菜を熱湯で茹でミキサーでドロドロにしペースト状にします。なのでどんな形の野菜でも大丈夫なんです。
これをアルト社の独自技術で暑さ0.1ミリメートルにのばし乾燥させれば野菜シートのできあがりです。
保存料や着色料を一切使わないので野菜そのものの味を楽しめます。
子供ってにんじん苦手な子多いですよね?こんな子供にも手巻き寿司に、にんじんシートを使えばおいしく食べられます。
100グラムに含まれる栄養素を比較してみると
比較 生ニンジン ニンジンシート
β-カロテン 9100μg 4150μg
タンパク質 0.6g 6.7g
食物繊維 2.7g 43.5g
β-カロテンは半分以下になるものの、タンパク質や食物繊維はかなり多く摂取できます。
水分を抜くことで栄養素を凝縮できるのです。
にんじん以外ではホウレンソウ。
このホウレンソウも、カット野菜をつくる工場ではお客様が緑のホウレンソウが欲しいという要望があるため、根元にある赤い部分や、ほんの少し枯れてしまった葉、黄緑色の新芽など、黄色い部分は除去されてしまっていました。
栄養価自体は変わらず食べられるものなのに廃棄されてしまうホウレンソウの茎や葉はこの工場では1日に軽トラック2台分にもなっていました。
これもアルト社が買い取り活用しています。
トマト、カボチャ、梅干しなど9種類の野菜シートがあります。
東京渋谷区にあるフレンチレストラ「ビストロ イル・ド・レ」
ここは日本が世界に誇る坂井宏行オーナーシェフがプロデュースするお店です。
ここでこのベジートが使われています。
料理を彩るオレンジや黄金のシート。
見た目も綺麗で、食べてみても甘みがあっておいしく、口の中に入れると溶けます。
この野菜シート、イトーヨーカ堂でもテスト販売も決定しているようです。
この野菜シートを使えば野菜嫌いのお子さんでも食べれますし、お弁当に活用すれば色鮮やかになるのでお弁当も楽しめます。
日本の食卓が変わるかもしれませんね。
是非一度試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、今日も一日健康で。